毎日、忙しい忙しいなんて言って、目の前の事だけになってしまうのは良くないですね。

ここ最近は特に情報の摂取量が著しく落ちていて、後日談的に知る事が増えてきたんですが、

やっぱ「知らない」って事は罪だなと。元々、TVもサッカーかお笑い位しか観ないのですが、

「知りませんでした」で済む事と、済まない事。

自分は重大な過ちを犯したなと。

 

「後悔、役に立たず」

 

6/13の三沢光晴選手の死。

今朝、知りました。

 

衝撃も衝撃。

 

死ぬほど三沢選手のファンではないのですが、代表はプロレス大好き。

一時期はプロレス関係者との仕事もしていましたし、若かりし頃には興行手伝わせてもらったりとか、

でも最近はちょっと遠ざかっていてプロレス関係の友人ともすっかりで･･･

 

三沢選手だから当然衝撃も大きいですが、それだけではなく身近でレスラーを見てきたからこそまたショックで。

己の体を限界まで酷使して、鍛え上げて鍛え上げてお客さんにエンターテイメントをお届けするんですよ。

あの体はどんな攻撃でも耐えられるように、そしてお客さんに喜んでもらう為に鍛えてるんですよ。

総合格闘技が盛り上がってきたからプロレスが衰退したなんて言われますが、全くの別モノなんです。

一緒に比較する方が間違ってると、関係者の友人とずぅーっと熱く語ってきました。

だから、プロレスも好き。総合も好き。それでいいんですよ。

総合好きだけど、プロレス嫌い。その逆も然り。それだけで別にいいんですよ。なのに･･･

 

プロレスを八百長とでっち上げられたら元も子もないです。

サンタクロースが父親だったって気付いても、何処かでクリスマスプレゼント期待してたでしょ？

それと一緒です。･･･？。

観る側にも、責任が問われるんですよ、プロレスって。

勿論、やってる方の巧さが一番大切ですが、観る側にも巧さが必要なんです。

夜中、枕元に父親が来ても、寝たフリしてるとか。・・・？？。あれ？

 

プロレスは「やられの美学」なんです。

いかに巧くやられるか？そのやられ方で試合の面白さが決まるって言っても過言じゃないと思います。

 

ま。それも知らずに、八百長だ、騙されたなんて言われてもね。

 

 

話が逸れましたが。

代表は新日派でしたが、三沢選手のタイガーマスク世代でもあります。

勿論、幼き頃は「新日ブーム」でアイドルは"革命戦士"長州力であり、ドラゴン藤波であり、「名勝負数え歌」だったわけですよ。

長州のサソリ固めを、藤波が掟破りの逆サソリで返して、更に長州が本家本元の逆サソリで返す！

逆サソリの逆サソリって･･･普通のサソリ固めです。

そんな金曜20時の「闘いのワンダーランド」は、猪木がコールされ、大量の紙テープが舞い込み、

猪木がガウンの紐を解き放した瞬間にCM!!みたいな。それだけでTVに釘付けです。

強いだけじゃない。中途半端がないプロレス馬鹿のそんな猪木のカッコよさにメロメロだった訳ですよ。

 

また。

 

1997.08.31@横浜アリーナの長州力引退記念試合。

2階席だったか、ちょうど花道後方から正面にリングという席で、「パワーホール」をバックにリングに向かう長州のド後姿に号泣です。

背中に「長州」の刺繍が入ったジャージ。振り返る事なく右手を突き上げるそのド後姿は涙でかすみ･･･

勿論、98年の1・4東京ドーム 『FINAL POWER HALL in 闘強導夢』 も然り。

その3ヶ月後の4・4東京ドームで猪木も引退。何より、あの言葉を生で聞けたのは誇りです。

でも。

あんなに長州の引退で涙したのに、復帰しましたからね。あら？あの時の涙は･･･??って思いましたが、ま。それもプロレス。

 

またまた話が逸れましたが。

とにかく！プロレスは夢を与えてくれたんです!!

なのに･･･

そして、4年前。忘れもしない橋本真也の死。

闘魂三銃士の破壊王ですよ。号泣なんてもんじゃなかったですよ。

「爆勝宣言～ビックマッチVer.～」

名曲です。このイントロ聴いただけて今でも鳥肌が立ち、そして泣けます。

 

「爆勝宣言」「You'll never walk alone」「A Question of Honour」

 

代表の着メロは久しくこの3曲のローテーションです。

「爆勝宣言」が着メロの時、イントロ部分で感動して電話に出そびれた事、過去1回。

 

橋本の死後、プロレスの復活を期待しましたが、その願いは叶わず･･･

ここでいう復活とは、TV放送等の話ですが。

それどころか･･･。打ち切り。打ち切り。深夜枠すら取れないのか?!

変わらぬ状況どころか更に悪くなり、その結果、元々満身創痍の三沢の体を更に酷使させ･･･

本当に悔しいです。

 

こんなのは納得いかない。

熱く輝かしい時代を支え、幼き自分らに夢を与えてくれたレスラーが迎える最期ではない。

もっともっと最高のシチュエーションで最期の花道を飾るべきだと思う。

 

情報が遅かったわりに熱くなってしまいましたが、言いたい事はこんなもんじゃない。

しばらくは「スパルタンX」で号泣です。

 

三沢選手や橋本真也に限らず、人生の中には生で見なきゃいけない人がいる。

会わなきゃいけない人がいる。生で体験しなければならない事がある。

生で聴かなきゃいけない音がある。生で感じなきゃいけないモノがある。

 

あの時、無理してでも行っておけば良かった･･･とか。

また今度、ライブやると思ったのに･･･とか。

 

まさに。

 

「後悔、役に立たず」

 

"たら・れば"も言えるうちならまだマシです。

 

三沢選手の死で後悔した人も少なくないと思います。代表ももっとノア観とけば･･･とか。

あの夜、広島にいた人たち、サムライTVを見ていた人たちは本物です。

他にも全国津々浦々にいる本物のプロレスファンたちの想いは一緒だと思います。

またプロレス人気が復活してほしい！

 

取り戻せる事と取り戻せない事。

 

後悔の無い人生なんてないと思いますが、極力後悔しないように、自分が納得できるように生きるのみです。

 

やれる時にやる。

 

何処までやれるかわからんが。自分に言い聞かせてます。

 

 

 

ご冥福をお祈りします。